ＡＢＬ（動産担保融資）関連ニュース

公開日： 2013/07/19 : 最終更新日：2014/04/23 BLOG, ＡＢＬ

東京都民銀行さんがゴードン・ブラザーズ・ジャパンさんと、ＡＢＬにつき業務提携されたそうです。

ＡＢＬとは、在庫などの動産や、売掛債権などの債権の価値を担保にした融資手法です。
アメリカでは広く利用されている融資手法であり、ゴードン・ブラザーズ・ジャパンさんは、アメリカでＡＢＬ関連業務で実績のある米ゴードン・ブラザーズと日本政策投資銀行との合弁事業だそうです（参考：金城亜紀著「事業会社のためのＡＢＬ入門」）。

ＡＢＬは、日本では制度的な課題もあってか、残念ながら普及が進んでいるとはいえない状況だと思いますが、ゴードン・ブラザーズ・ジャパンさんのホームページを拝見しますと、銀行との業務提携が進んでいるようですので、これからは状況が変わってくるのかもしれません。

私自身も、牛・豚、ドラッグストアの在庫商品などの動産譲渡登記や、売掛債権の債権譲渡登記等のＡＢＬ業務を経験してきましたが、受託件数は低位安定しています。

ところで、司法書士の業務は一般的に、どの司法書士に依頼しても成果（結果）は変わらないものですが、ＡＢＬ業務については、どの司法書士に依頼するかによって成果が大きく違ってくる可能性があるかもしれません。「倉庫内にある食用乾燥ネギフレーク４４トン余りのうち２８トン」として目的物の特定が否定された事例のように、目的物をどのように特定して登記するのかは重要であると同時に大変難しく、その一方で、ＡＢＬ業務の経験のある司法書士がそれほど多くはないためです。

近所のよしみで都民銀行さんから依頼が来るかもしれないので、今のうちにＡＢＬの理解を深めておきたいと思います。